うえだ・わたる/1980年神奈川県出身。株式会社オトバンク代表取締役社長。日本最大のオーディオブックポータルサイトFeBe(フィービー)を運営。『脳がよくなる耳勉強法 聴覚マネジメントで人生が変わる』(ディスカヴァー・トゥエンティワン)にて、耳勉強法を提唱。自身もこの耳勉強法にて東京大学合格を果たす。
【インタビュアー】早川洋平
【ライティング・構成】関根美代子
【ナビゲーター】清水奈都美
【制作協力】01(OICHI) 中川一
【ポッドキャストはコチラから】
http://itunes.apple.com/WebObjects/MZStore.woa/wa/viewPodcast?id=321414652(iTunesストアが起動します)
☆Windows・Macユーザーとも完全無料でお聴きいただけます。
iPod・iPhone・MP3プレイヤー・PCでどうぞ。
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【早川】 皆さんこんにちは。今日はディスカヴァー・トゥエンティワンから発売中の『脳がよくなる耳勉強法 聴覚マネジメントで人生が変わる』著者でオトバンク代表取締役社長の上田渉さんをお迎えしてお話を伺います。よろしくお願いします。
まずはリスナーのために自己紹介と、今のお仕事を始めたきっかけを教えてください。
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【上田】 オトバンクという会社を経営しています。いまは創業4年とちょっとぐらいですね。オーディオブックを日本に広げるために会社を立ち上げまして、今では新刊JPという本を紹介するウェブサイトと、FeBeというオーディオブックのポータルサイトを運営しています。これはどちらも日本で一番大きなサービスとなっています。
【早川】 オーディオブックの説明をお願いします。
【上田】 オーディオブックは本の朗読や講演、対談、落語などの、音楽以外のコンテンツをまとめたものです。いわば耳で楽しむ本のようなものですね。
祖父への思いが出発点
【早川】 そもそもオーディオブック事業をはじめようと思ったきっかけは?
【上田】 もともとは僕の祖父が緑内障で失明しているんですね。大学入学のときに亡くなってしまったんですけれども。祖父の家に行くと、いつも何も見えない目でテレビを眺めながら音を聴いてじっとしている。それで1日過して終わる。すごく活発な人だったのに、めっきり動かなくなって、すごくさみしそうだったのを覚えてます。
それから何か目の不自由な人のためにやりたい、という思いがずっとありまして。
それで大学3年生のときに、目が不自由な人のためにNPOを作ろうかと最初は思っていたのですが、当時は日本にオーディオブックというものがあまりなくてですね。そこで自分が「聴く文化」というものを普及させる活動をやっていくなら、きちんと事業としてやっていこうと思いまして、オトバンクという会社を4年半くらい前に創立しました。
創立当時はまだオーディオブックという言葉もなくて、「〜CDブック」みたいなのがちょろちょろっと出ているような状態でした。そこからコツコツとやり続けてきたという感じですね。
【早川】 今回取り上げている本書が上田さんのデビュー作ですが、出版までの経緯、いきさつはどんなものなのでしょうか?
【上田】 もともとはディスカヴァー・トゥエンティワンの干場社長に創業当初にお会いしてまして、すごくかわいがってくださったんですね。「オーディオブックいいじゃない、やりなさいよ」みたいな(笑)。そして「あなたも本を書かない?」といきなり言われたんです。
とはいえ、当時は全然力もないですし、大した人物でもなかったので。「ちょっと待ってください」とお答えしたんですが、この事業をやっていくうちにオーディオブックが徐々に日本でも広がってきまして。
そこで一番最初にオーディオブックを応援してくださった社長に何か恩返しを、と思ったときに、そういえば最初に本を書いて欲しいとおっしゃってたなと。それで社長に「ようやく本を書く気になったんですけど」と言ったら「じゃあ書きなさい」みたいな感じです。
『耳勉強法』のメリット
【早川】 それで満を持して出されたのが本書なんですね。
この「耳勉強法」というタイトルはあまり見かけたことがないのですが、どんな人をターゲットにして書いているのでしょうか。また、これに書いてあることを実践するとどんなメリットがあるのでしょうか。
【上田】 きっかけが欲しい人に読んでもらいたいですね。
たとえば速読とか、目で行う勉強法はたくさんあるのですが、でもそれは必ずしも身に付くわけではないですし、僕みたいに目でする勉強法で落ちこぼれる人もたくさんいると思うんですね。僕も高校3年まで偏差値30ぐらいで(笑)。河合塾の全国模試で30という数字が出て。これはなんだろう?と思いつつも‥まあ、しょうがないよね(笑)と。
そういうことだったんですけど、僕自身が耳でする勉強を積極的に取り入れたことで救われましたし、オーディオブックがたくさん広まってきて、耳で勉強しやすい環境が整ったことがありますね。
iPodのような、いわゆるデバイスが普及してきて、今なら、『耳勉強法』というものをきちんと世の中に出しても大丈夫になったということですね。
【早川】 いまやっと時代が上田さんに追いついたということですね?
【上田】 そこまで先見の明があるとは思ってないですけども(笑)。
ただ4年半前はほとんどコンテンツがなかったんですね。ラジオの一部がCDになっているぐらいで。いまは最新のビジネス書や、いわゆるベストセラー、ロングセラーがオーディオブックになっていますし、英語のものも普及してきています。
それに加えてmp3プレーヤーもいろんな機種が出ている。今は携帯電話でも聴けるし、デバイスは十分にある。あとはコンテンツさえ揃えば、勉強できる環境になったと思うんです。
もちろんオーディオブックだけで勉強しろとは申し上げませんが、オーディオブックならではの「ながら聴き」ですね。仕事しながら、自動車の運転しながら、あるいは通勤電車の中、そういうときにオーディオブックを聴きながら勉強ができるので、そういうよさというものを、より体験しやすい環境になったと思います。
【早川】 僕自身も「ながら聴き」に魅力を感じています。また、「倍速聴き」も紹介されていますが、倍速が脳にどういいのかを教えていただけますか。
【上田】 本のなかにいろいろと書いてあるんですが、倍速で聴くと脳が集中してくれるというのがいいんですね。早回しの音声は聴き辛いですが、それを理解しようと脳が集中するんです。その結果、記憶力が上がり、覚えが良くなる。つまり身につくのが早い。そういういい所があります。
人間の耳はすごく器用で、倍速ぐらいであれば一瞬で慣れる。三倍速は二分くらい聴かないと慣れてこないのですが、やはりすぐ慣れる。四倍速になるとだいぶ速いのですが、これでも五分くらい聴くと慣れます。そこから先は個人差が出てしまうのですが。
たとえば速読は、視線の動かし方とか、目の範囲を広げようというものですが、あれは基本的に筋トレなんですね。
耳は筋肉がないので、いつも音を聴いて処理しつづけているだけです。脳が処理するだけなんですよ。つまり聴覚を鍛えるイコール脳を鍛える、につながるわけです。脳の柔軟性はすばらしくて、どんなに早い音を聴いてもすぐ慣れることができるんです。
【早川】 特に【上田】さんが紹介する読みどころを教えていただければ。
【上田】 やっぱり3章が一番おすすめですね。1章と2章というは耳での勉強法が、科学的にどれだけいいかを論証している章なんです。なので難しいところがあると思うんですが、3章は耳勉強をするうえでのテクニックを具体的に紹介しているので、3章が一番読んで役に立つのではないかと思います。
【早川】 本書で一番伝えたかったことは。
【上田】 やっぱり耳はすごく高い可能性を秘めているということですね。でもそれを皆さん気付いていらっしゃらない。耳は無意識に使われても、意識的には使われていない。
耳を意識することで、全く違う世界や勉強のやり方が広がって、新しい能力、新しい才能が開花するかもしれない。僕みたいに目の勉強法でつまづいてしまった人は、世の中にたくさんいると思うんです。そういう方に耳勉強法が届いて、そこから何か発見をしていただければいいなと思います。
【早川】 僕もずっとiPodやポッドキャスト、オーディオブックを聴いて5~6年くらいなんですが、一番いいなと思うのは、クタクタになった時に本は読めなくても耳は聴けますからね。それが一番大きいと思います。本書にも「すき間時間マッピング」というものがありますが、すき間時間は、人によっては8時間から10時間あると書いてありますね。上田さんも、8時間ぐらいでしたか?
【上田】 そうですね。日によって違いますけれども、自分で本を書いているときにマッピングしたら8時間ありました。
【早川】 それを何もしないでいるのはもったいないですからね。
【上田】 8時間あれば、オーディオブックを2冊聴けますからね。けっこういい時間ですよ。
『耳勉強法』応用編
【早川】 オーディオブックを聴きながら別の本を読むという方法がありますが、その時にはどんなものを選んだほうがいいでしょうか。
【上田】 特に意識はしていないのですが、物語でないほうがいいでしょうね。情報を得るためのもの、たとえばビジネス書とかニュース、そういうものは向いていると思います。本を読みながら他の本のオーディオブックを聴くというのは、どっちに意識を集中するかによって、やはり聴こえてくるときと、聴こえないときが出てくるんです。でもそれは全然気にしなくていいんですよ。というのも、人間は気になる情報があれば自然と耳がそちらに向くんですね。
これはカクテルパーティ効果と呼ばれていて、すごくうるさいパーティ会場でも、自分の名前が呼ばれた瞬間は絶対気付くんです。聴覚は、自分に関係のある情報があった瞬間に意識にのぼらせることができる。脳の不思議なんですけど、それと同じように自分が興味を持っているテーマは絶対に聴こえるんです。だから、聞き逃すことはない。もっと気楽に。本当にああだったのかなって、聴き直してもいいんです。オーディオブックは何回聴いても壊れませんから。構えないで気楽にやるというのが大事ですよ。
【早川】 本書にのせきれなかったことはありますか?
【上田】 これに全部書いてしまったんです(笑)。出版社さんとも、編集の方とも話して、ほとんど削られてないんですね。全部書ききってしまったのですが、一つだけおすすめなのが、iPodのプロパティでオーディオブックにマークを付けるということと、再生位置を記録するというタグをつける、この二つは絶対にやったほうがいいですね。
【早川】 僕もやっています(笑)。オーディオブックの扱いにすると、セミナーや対談の速さを変えられるんですよね。
それともう一つは再生位置の記録ですね。これがかなり大きい。ポッドキャストを一回やめてしまうと、元に戻ったりして、すごく面倒くさいので。
【上田】 しおりはあったほうがいいですよね。
【早川】 iPodを使っていても、意外と知らない方が多いですよね。
【上田】 わかりづらいんですけど、すごく便利な機能なので。
上田さんの1日
【早川】 一番実用的なところですね。それとですね、【上田】さんは経営者でいらっしゃいますが、経営者の24時間はどういう感じなんでしょうか。
【上田】 大体6時に起きて柔軟体操をして、何か作業して、会社に行って。僕はやっぱり出版社さん、著者さんとご一緒させていただいているので、そちらに伺ったり営業活動ですね。帰ってからメール処理ですとか、夜に企画書を作ります。寝るのは1時か2時。
【早川】 とすると平均の睡眠時間は5時間ぐらいですか。
【上田】 タスクがたまったりすると、今日は1時間ぐらいです(笑)
【早川】 昔から朝には強い?
【上田】 僕は朝が強いです。血圧が高いのかもしれないですけど。朝はスパッと起きられます。強引にテンションを上げるんです。朝起きた瞬間は眠いとか叫ばない。淡々と起きる(笑)。
【早川】 普段のスケジュール管理にはどんなツールを使っていらっしゃいますか?
【上田】 僕は新しい技術とかパソコンがすごく好きなので、基本的にはパソコンだけで管理をしています。PDAというかスマートフォンですね、外に出るときはそれでスケジュールを同期して。
【早川】 それは4年くらい前からそういう感じでしたか?
【上田】 4年前は…そうですね、パソコンで管理してましたね。ノートとかメモも持ってますけど、それは自分の気に入った言葉を書き留めたり。それとお客さんとの打ち合わせ中はメモですけど、スケジュール管理は全部パソコンでやってます。
【早川】 一緒でした。ありがとうございます。さて、冷静にお話される【上田】社長ですが、大変な時期、ご自身が精神的に苦労されたときはあったのかということと、それをどのようにして乗り越えたのかを伺えれば。
【上田】 苦しいとかつらいとかを思ったことはないですね。というのが、もともと日本にない音の文化を広げる、文化を作ろうと思って始めてますので。最初は出版社の皆さん方に、けんもほろろといは言いませんけど、「何それ」というお答えをいただくこともある。でも僕は本が好きなので、出版社に行けるだけでうれしいんですね。著者さんだったり、僕の好きな本を作った編集者さんたちが対応してくださる。もう僕の方が勝手に愛に溢れているという感じで(笑)、素晴らしいとしか言いようがない。行くだけで僕の中で盛り上がっているというか。「また今日も角川に来てしまった…なんて素晴らしいんだ」と(笑)。お金になるならないはどうでもよくて、いるだけで幸せなんです。そういうなかで応援して下さることも増えましたし、僕もやりたいことをやっているので、それをつらいと思ったことは一切なかったです。
【早川】 やはりやりたいことをやる以上に楽しいことはありませんからね。さて、著者さんのセミナーですとか、けっこういろんな所で【上田】さんをお見かけするので(笑)、フットワークがすごく軽いなというイメージがあるんですけれども、人脈を築くために心がけていることは?
【上田】 僕は人脈を築くという考え方は持ってないです。僕が応援したいなと思う方であったり、好きだな、とか尊敬できるな、と思える方々の所にたまたまいるという感じです。誰々さんが来るからあそこには行こうとか、絶対に名刺ゲットだ!とかそういうような感覚ではないですね。
【早川】 ありがとうございます。オフの日はありますか?そのときはなにをなさっているんですか?
【上田】 基本的に会社は土日は休みなので。まあ打ち合わせもよく入りますが(笑)。とりあえず、まず寝ます。平日は体力を使い果たしてますので、寝て体力回復をしていますね。あとは気分転換に本を読んだり映画を見たり、歩いてみたり、電車で遠出してみたり。美術館に行ったりとか。すぐれたデザインを見ると、心の栄養補給ができるというか、新しいクリエイティビティが湧いてくるというか。好きな展覧会には行ったりします。
【早川】 今のお話を聴いてもクールで知性溢れる…という感じですが、たとえば大学時代の友達と飲んで騒ぐというような一面はありますか?
【上田】 飲み会が苦手なんです。騒ぐってそんなに得意ではなくて、どちらかというとおいしいお酒を飲んでいるほうが好きです。実際行ったら盛り上がってるとは思うんですけど、ただ僕より周りのほうが盛り上がっていると思う(笑)。騒ぐのは苦手ですね。
事業は公器 上田さんの信念
【早川】 【上田】さんにとって影響を与えた、人生を変える一冊は?
【上田】 『ビジョナリー・カンパニー』(ジェームズ・C・コリンズ著/日経BP社) という本なんですが。あれが僕の人生を変えた一冊だと思います。僕は大学に入ったときは、政治家になろうと思ってたんです。教育改革を目指して政治家になろうと。そういうときに先輩から、「政治家になるにしても経済をよく知らないといかん」と言われて、「この本は経営学の不朽の名著だから読みなさい」と、戴いたんですね。「なんだ?こういう本は読んだことないな」と思いながら読んでみますと、すごく感動しまして。
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組織を作ることの素晴らしさをあの本で学んだんですよ。今まで政治家をやろうというのはあっても、組織を作るというのを一切考えてなかったんです。永続する組織を作ることの素晴らしさに気付かされた。それは僕が今まで持ってなかった価値観だったんですね。それ以来、ビジネスや組織を作ること、世の中に素晴らしい価値を提供することを知った。あの本を読んでなければ僕はこういうことをしていないですね。
【早川】 中学高校のときに会社を経営するというイメージはなかったですか?
【上田】 全くなかったですね。中学高校時代は、世の中に絶望していたんですね。 中学校のときに先生に「なんで勉強しないといけないんですか」と聞いたんですね。すると「勉強しないと大学に入れない、大学に入れないと就職できない、就職できないと食べていけない」と。「だから勉強するんだ」と言われて。確かにそうなんだろうけど、あまりにも夢がないと思って。それだったら日々楽しいほうがいいだろうと思ってですね、一切勉強する気がなくなった。その結果高3のとき偏差値30だったわけですけど(笑)。
なのでそのときは日々刹那的に遊ぶということしかなかったし、将来の展望も一切なかった。浪人の頃の日記というか、書きなぐったものがあるんですけど、ひどいですよ。「死ぬ」ぐらいのことを書いてます。絶望感に溢れてます(笑)。そんな時代もありました。今は全然そう思ってないけですけど。
【早川】 ポッドキャストとオーディオブックの関係性をどう思われますか。
【上田】 関係というと難しいですけど、業界の課題という言い方をすれば、ポッドキャスト業界はすごく難しい所にあるんですね。無料というのがほとんどで、収益ができてない。ボランティアでやるのには限界があるわけです。そして広告が入るかというと、個人の営業だとすごく難しい。どんなに音のコンテンツを作っても食べていけないとなると、続けられない。そういう人を食べていけるようにしていく、音の文化を作る人を支える。出版界の下支えになりたいというのと同じなんですけど、オーディオブック業界、ポッドキャスト業界、ラジオ業界の下支えになっていきたい。
今回ポッドキャストの有料化技術、ポッドキャストアドと言ってポッドキャストに広告を挟む技術を電通さんを通してやっているんですが、そういう試みを通じて少しでも多くのポッドキャストの方、ラジオの方、オーディオブックを作っている方が食べていけるように協力をしていきたいなと思っています。
【早川】 僭越ながら僕もポッドキャストに携わり、また音に救われた人間の一人なので、一緒に市場を切り開いて行けたらと思います。さて上田さんの10年後は、オトバンクはどうなっていますか?
【上田】 僕たちとオトバンクというよりは、社会がどうなっているかがわりと関心があります。僕たちの理念が達成できているといいなと。10年後はいつでもどこでもオーディオブックが手に入るというか、書店に行ったらオーディオブックがわーっとあるかもしれないし、携帯でピッとやっただけでオーディオブックが聴けるかもしれない。オーディオブックに限らず音のコンテンツが広がって、日本にも音の文化がそれこそ水みたいな状態になっていればいいなと。むしろそうしていかねばならないと思って、今経営をやっています。
【早川】 実際の数字ではどうでしょう、ここ数年でぐんと市場全体が広がっているのか、着々と来ているのか、どうでしょうか。
【上田】 基本的には着々と増えていると思うのですが、最近伸び率が上ってきている気がしますね。『聴く日経』の有料ポッドキャスト化ですとか、それに限らずオーディオブックを使っている方が増えてきていると思うんですね。FeBeのユーザーさんが増えていたり、オーディオブック全体の販売額が増えていたりですとか。
【早川】 もし明日で人生が終わりだとしたら?
【上田】 今日と変わらないですね。昔からいつ死んでもいいように、その日にやって後悔、やらないで後悔するような選択はしないようにしてます。いつ死んでも同じようにするとは思いますが、まあ最後の瞬間はおそらく、お世話になった方々にお礼のメールとか電話とか、お手紙を書くとは思うんですけど、今この瞬間に隕石が降ってきて、僕の頭に直撃して死んだとしても、あまり後悔しないでしょう。遣り残したことは山ほどありますけど、今この瞬間できることはすべてやっているということです。
【早川】 ありがとうございます。最後にですが好きな言葉は。
【上田】「事業を通じて日本を元気にする」です。
【早川】 そういう言葉が出てきた理由というか、根本はなんでしょう?
【上田】 昔からそう思っているんですよね。会社というか事業と言うのは公器、社会のためにあるというのがあって、目の不自由な人のためにというのがきっかけでもあるし、そのまえに社会のためになるというのを強く意識していた。どんな事業にせよ、なんらかの社会に貢献するというのをすごく大事に思っていた。だから「事業を通じて日本を元気にする」というのが合言葉ではないですけど、「この事業は本当に日本を元気にできるのか!?」ということは日々考えてます。
【早川】 ありがとうございます。さきほど最後と言いましたがもう一つ(笑)。『脳がよくなる耳勉強法』を読んでみたいと思っている方にメッセージを。
【上田】 耳って本当に奥が深いんです。目が得意な人、耳が得意な人、いろんな方がいらっしゃると思うんですが、とりあえず耳での勉強法を試してみるのはすごくいいと思うんですね。それだけで視野が広がる。新しい考えが思いつくというか、すごくいい効果が生まれると思います。本を読むのが好きな方も、苦手な方も、ぜひ一回耳での勉強法やオーディオブックを試していただければと思います。
【早川】 ありがとうございます。今日はオトバンク社長上田渉さんをお迎えしてお話を伺いました。ありがとうございました。
【上田】 ありがとうございました。 (了)
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■株式会社オトバンク
http://www.otobank.co.jp/
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